こんにちは。静岡市の さとう式リンパケアサロン florence-k です。
朝起きたときの顔のむくみや、夕方になるとパンパンになる足の重だるさが続くと、「むくみ取りの飲み物で何とかならないかな」と思いますよね。コンビニで買えるむくみ取りの飲み物や、即効性があると言われる市販ドリンク、ランキングで人気のアイテム、妊娠中でも飲んでいいもの、寝る前に飲んでもむくみにくいお茶やデトックスウォーター、ダイエット中でも安心な飲み物など、気になる情報がたくさん出てきて迷ってしまう方も多いかなと思います。
そもそも「むくみ」は、余分な水分や塩分が体の中にとどまってしまったり、血液やリンパの流れが滞ることで起こります。長時間同じ姿勢でいたり、冷えや運動不足、ホルモンバランスの変化、塩分・糖分の摂り過ぎなど、原因はいくつか重なっていることがほとんどです。だからこそ、「これだけ飲めばOK」という単純な話ではなく、飲み物の選び方・飲むタイミング・量のバランスを整えてあげることが大事なんですよね。
むくみ取りの飲み物は、選び方と飲み方を少し工夫するだけで、顔のむくみや足のむくみ対策にしっかり役立ってくれます。ただ、「とりあえず水をがぶ飲み」「カフェイン多めのドリンクで即効性を狙う」といった方法は、体質やタイミングによっては逆効果になることもあります。特に妊娠中や授乳中、寝る前、コンビニでの急な飲み物選び、ダイエット中のむくみ対策などは、ちょっとした知識があると安心感がぐっと変わりますよ。
この記事では、さとう式リンパケアサロンの視点から、コンビニで選びやすいむくみ取りの飲み物、朝の顔のむくみに合う飲み物、足のむくみにうれしい水分の摂り方、妊娠中や寝る前に向く飲み物、デトックスウォーターの取り入れ方などを、できるだけわかりやすくまとめていきます。飲み物だけでむくみがゼロになるわけではありませんが、毎日の一杯を見直すことで、顔も体もすっきり軽くなっていきますよ。
「専門用語が多いと読むのがしんどい…」という方にも届いてほしいので、なるべくやさしい言葉でお伝えしていきますね。「あ、これなら今日からできそう」と感じたところから、気軽に取り入れてもらえたらうれしいです。
- むくみ取りの飲み物でできること・できないことの違い
- コンビニや市販ドリンクの中からむくみ対策に向く一杯の選び方
- 妊娠中・寝る前・ダイエット中でも安心して続けられる飲み方のコツ
- むくみ取り飲み物とセルフリンパケアを組み合わせた習慣づくり
むくみ取りの飲み物でできること

まずは「むくみ取りの飲み物で本当に何が変わるのか?」を整理していきます。コンビニや市販のドリンク、ランキング上位のアイテムをうまく使いながら、朝の顔や夕方の足のむくみをラクにするための考え方をお話ししますね。
むくみ対策というと、「水分を減らす」「利尿作用のある飲み物で一気に出す」というイメージを持たれがちですが、本当に目指したいのは体の中の水分バランスを整えることです。血液やリンパ液の流れがスムーズで、不要な水分や老廃物が自然に外へ出ていく状態をつくってあげるイメージですね。そのサポートをしてくれるのが、むくみ取りの飲み物たちです。
ここからは、シーン別に「こういうときはこんな一杯が役に立つよ」という形で、できるだけ具体的にご紹介していきます。「あなたの生活リズムなら、ここを少し変えると良さそう」というヒントになればうれしいです。
コンビニで選ぶむくみ取り飲み物

むくみをどうにかしたいタイミングって、だいたい外出中や仕事の合間だったりしませんか?そんなとき頼りになるのがコンビニです。とはいえ、コンビニの棚には甘いカフェラテやエナジードリンク、スポーツドリンクなどがずらっと並んでいて、「どれがむくみ取りの飲み物として向いているの?」と迷ってしまいますよね。
コンビニでむくみ取り飲み物を選ぶときの基本は、カリウムがしっかり摂れて、塩分と糖分が控えめ、できればノンカフェインという3つのポイントです。具体的には、次のようなラインナップが選びやすいですよ。
- 食塩無添加のトマトジュースや野菜ジュース(無塩タイプ)
- 麦茶、ルイボスティー、黒豆茶、あずき茶、とうもろこし茶などのノンカフェイン茶
- ミネラルウォーターや無糖の炭酸水
逆に、甘い清涼飲料水や砂糖たっぷりのカフェラテ、エナジードリンクは、糖分と塩分が多く、むくみを長引かせる原因になりがちです。「絶対NG」というわけではありませんが、むくみがつらい日は量を少なめにしたり、水やお茶とセットにしたりしてバランスをとってあげるのがおすすめです。
コンビニごはんで塩分や添加物が多くなりやすいのも、むくみやすさに関わってきます。食べ物からのむくみ対策については、「むくみ取りに効果的な食べ物で忙しい日でも簡単ケア術」でも詳しくお話ししているので、忙しい日のごはん選びとセットで参考にしてみてくださいね。
例えば、ランチにコンビニパスタとサンドイッチ、味付きのから揚げ、カフェラテ…という組み合わせだと、塩分・脂質・糖分がかなり高めになりやすいです。そんなときは、「メインはおにぎり+サラダチキンにして、飲み物は無糖のお茶」「どうしてもパスタを食べたい日は、飲み物を無塩のトマトジュースにして塩分調整」など、小さな工夫を足していくと、むくみ対策としてはかなり優秀な組み合わせになります。
コンビニで避けたい飲み物のパターン
あくまで「毎日・大量」は避けたほうがいいよ、という目安ですが、次のような飲み物はむくみが気になるときには控えめにしておくと安心です。
- 砂糖入りのカフェラテ・ミルクティーを1日に何本も飲む
- エナジードリンクを仕事中のルーティンとして飲み続ける
- 甘い炭酸飲料を水代わりに常飲する
- スポーツをしていないのにスポーツドリンクを頻繁に飲む
これらは「絶対ダメ」ではなく、むくみやすいときは頻度と量を見直してみようくらいのイメージでOKです。コンビニで選ぶむくみ取り飲み物は、「今日の私はどれくらい塩分や糖分を摂ったかな?」と振り返る小さなきっかけにもなってくれますよ。
コンビニで迷ったときの合言葉
「カリウム多め・塩分ひかえめ・ノンカフェイン寄り」の3つを思い出して選ぶと、むくみ取り飲み物として失敗しにくくなります。
レジに並んでいる短い時間でも、「今日は塩分多めだからトマトジュースにしよう」「午後は眠くなりやすいから、カフェインじゃなくて炭酸水で気分転換しよう」と考えてみるだけで、むくみ体質が少しずつ変わっていきますよ。
即効性を期待するむくみ取り飲み物

「今すぐ顔をシュッとさせたい」「これから写真撮影なのに足がパンパン…」そんなとき、即効性のあるむくみ取りの飲み物を探したくなりますよね。ただ、正直なところ、飲んだ瞬間にむくみが消えてしまう魔法のドリンクはありません。
とはいえ、30分〜1時間くらいで「少しラクになった」「靴が入りやすくなった」と感じる飲み物はあります。たとえば、こんなものです。
- カリウムとクエン酸を含むトマトジュースやレモン系ドリンク
- 無糖の炭酸水(強炭酸):血流を一時的に高めてすっきり感を出しやすい
- シトルリンなど、ふくらはぎの血流ケア成分入りの機能性ドリンク
炭酸水は、胃腸をほどよく刺激してくれるので、体の巡りを「オン」に切り替えるスイッチとしても使いやすいです。強炭酸が苦手な方は、弱めの炭酸や常温に近い炭酸水から試してみてくださいね。
即効性を期待するときに大事なのは、「飲み物だけに全部を任せないこと」です。顔や足のむくみは、血流・リンパの流れ・筋肉のこわばりがセットで起きていることが多いので、飲み物+ちょっとした動きやセルフケアを組み合わせると、変化を感じやすくなります。
イベント前のレスキュープラン例

例えば、「1時間後に写真撮影」「これから大事な人と会う」というときに試せる、簡単なレスキュープランを挙げてみますね。
- 無塩トマトジュースまたはレモン入り炭酸水をコップ1杯ゆっくり飲む
- 耳たぶをやさしく回し、首〜鎖骨まわりをなでるようにさする
- ふくらはぎをつまむように軽くもみ、足首をぐるぐる回す
- 深呼吸を3〜5回、吐くほうを長めに意識する
これだけでも、「さっきより顔色が明るい」「足が少し軽くなったかも」と感じる方が多いです。飲み物の力だけでなく、体をゆるめる動きと呼吸をセットにすることで、むくみ取り効果がグッと底上げされるイメージですね。
気をつけたいのは、カフェインたっぷりのコーヒーやエナジードリンクに頼りすぎることです。カフェインにも利尿作用があるので、一時的にはすっきりしたように感じるのですが、摂り過ぎると交感神経が緊張しすぎて血管がキュッと縮み、むくみや冷えを長引かせることもあります。心臓や腎臓への負担も考えると、「即効性だけ」を追いかけないほうが、結果的に体はラクですよ。
即効性を狙うときの注意ポイント
- 短時間で変化を感じたいときこそ、カフェインや糖分の摂り過ぎに注意する
- 飲み物だけでなく、耳たぶ回しや深呼吸など、やさしいセルフケアも一緒に行う
- 「今日はむくみやすい日だな」と感じたら、前後の食事や睡眠も見直してみる
- ここでお伝えしている効果の出方は、あくまで一般的な目安であり個人差がある
正確な情報は公式サイトなども確認しつつ、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。「ちょっとやりすぎかも?」と感じたら、一度立ち止まって体の声を聞いてあげることも大切です。
市販とランキングのむくみ取り飲み物
ネットや雑誌でよく見かける「むくみ取り飲み物のおすすめランキング」や「市販で買えるむくみ対策ドリンク○選」。つい上位のものから試してみたくなりますが、大切なのは自分の体質やシーンに合っているかどうかです。
市販のむくみ取り飲み物を選ぶときは、パッケージのイメージだけでなく、裏側の原材料表示と栄養成分表示に軽く目を通してみてください。なんとなく眺めるだけでも、「この飲み物はカリウムが多い」「これは糖分が意外と多そう」など、傾向が見えてきます。
市販のむくみ取り飲み物のざっくり比較(一般的な傾向)
| 種類 | ポイント | 向いているシーン | 注意点 |
|---|---|---|---|
| トマトジュース(無塩) | カリウム豊富・塩分ゼロ | 塩分多めの食事のあと | 腎臓の持病がある方はカリウム量に注意 |
| あずき茶・黒豆茶 | サポニンやポリフェノールで水分代謝サポート | 梅雨時のだるさ、冷えによるむくみ | 飲み過ぎるとお腹がゆるくなることも |
| とうもろこしのひげ茶 | 利尿作用が比較的しっかり | 生理前のむくみ、夕方の足の重さ | 妊娠後期は量を控えめに |
| 機能性表示ドリンク | 顔のむくみや血流などターゲットが明確 | イベント前や写真撮影前 | 表示されている一日当たりの目安量を必ず守る |
| スポーツドリンク | 電解質補給に便利 | 発汗が多い運動後 | 日常的な水分補給としては糖分と塩分が多め |
表の内容はあくまで一般的な目安です。持病や服用中のお薬がある方は、必ず医師や薬剤師に相談しながら選んでくださいね。
機能性表示ドリンクは、「一時的な顔のむくみを軽減する」「血流を改善して冷えを和らげる」など、具体的な働きがラベルに書かれているものが多いです。これは、企業が自社の研究データをもとに、国へ届出をしたうえで表示が許可されているものになります。ただし、その効果はあくまで「一定条件下での研究に基づくもの」であり、すべての人に同じように効くという意味ではないので、一日あたりの目安量をきちんと守りつつ、自分の体感を大事にすることが大切です。
また、むくみと関係が深いのが塩分の摂り過ぎです。日本人の食塩摂取量については、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」でも目標量が示されています(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」)。飲み物だけでなく、日々の食事で塩分を少しずつ意識していくと、むくみ対策の土台が整いやすくなりますよ。
市販ドリンクを選ぶときの3つのチェック
- ナトリウム(塩分)、糖質(炭水化物)、カリウムのバランスをざっくり確認する
- 「毎日飲む定番」と「たまに飲むご褒美」を自分の中で分けておく
- ランキング上位でも、自分の体質やライフスタイルに合うかどうかを最優先する
こうした視点を持っておくと、「何となく人気だから」ではなく、「今の自分に合うむくみ取り飲み物」を選べるようになっていきます。
朝の顔に効くむくみ取り飲み物

「朝起きると顔がパンパンで、ファンデーションがきれいにのらない…」そんなお悩みも多いです。朝の顔のむくみに向くむくみ取り飲み物は、寝ているあいだに溜まった余分な水分を、やさしく巡らせて外に出すことを意識して選ぶのがポイントです。
私たちは横になって眠っているあいだ、重力の影響が変わるので、体の下半分に溜まりやすかった水分が、顔や頭のほうに移動しやすくなります。さらに、寝る前の塩分・アルコール・水分の摂り方、枕の高さ、冷えなども重なって、朝の顔のむくみとして現れてきます。「昨日ちょっとしょっぱいものを食べすぎたかも」「夜中に何度も目が覚めた」など、思い当たる節がある日ほど、朝の一杯を意識してあげたいですね。
朝におすすめなのは、次のような飲み物です。
- 常温の水や白湯:一晩のあいだに濃くなった血液をサラッとさせる
- 無塩トマトジュース:カリウムとリコピンで、塩分オーバーの日のリセットに
- ルイボスティーや黒豆茶:ミネラルとポリフェノールで血流をサポート
最近は、顔のむくみに特化した機能性表示ドリンクも増えてきました。たとえば、柑橘由来のモノグルコシルヘスペリジンが入ったレモン系の飲み物は、毛細血管から水分が漏れ出しすぎるのを抑えたり、血流をサポートする働きが期待されています。パッケージに「一時的な顔のむくみの軽減」といった表示が書いてあるものは、朝のケアに取り入れやすいですよ。
ここで大事なのは、「冷たすぎる飲み物を一気飲みしない」ことです。キンキンに冷えたドリンクは、目を覚ますには良さそうに感じますが、胃腸や内臓を冷やしてしまい、結果的に巡りが悪くなることもあります。とくに冷えやすい方・低血圧気味の方は、常温〜少し温かいくらいの飲み物のほうが、顔のむくみも引きやすく、体もラクかなと思います。
朝起きてからの3分ルーティン

朝の顔むくみをスッと引かせたいときの簡単なルーティンをご紹介します。
- 起きたらまず白湯をひと口ふた口、ゆっくり飲む
- 耳たぶをつまんでクルクル回し、頬〜こめかみをやさしくなでる
- 鎖骨のくぼみを、指の腹で軽く押しながら深呼吸を3回
そのあとに、トマトジュースやルイボスティーを少しずつ飲んであげると、顔色もパッと明るくなりやすいです。鏡を見ながらやってみると、「さっきよりまぶたが軽いかも」「フェイスラインが少し見えてきたかも」と変化に気づきやすくなりますよ。
飲み物と一緒に、耳たぶをやさしく回したり、首から鎖骨に向かって軽くなでるように触れたりするセルフリンパケアを加えると、顔のすっきり感が全然違ってきます。顔のむくみやシワが気になる方には、顔のむくみとたるみをケアするセルフリンパケアも参考になると思います。飲むケアと触れるケアをセットにして、朝のルーティンをつくってみてくださいね。
朝の顔むくみケアルーティン例
白湯をコップ1杯 → 耳たぶ回し → 首から鎖骨へのストローク → メイク前にトマトジュースやルイボスティーを少し、という流れがおすすめです。
バタバタしがちな朝こそ、「1〜3分だけ自分のための時間」をつくってあげると、一日の疲れ方も変わってきますよ。
足のむくみ取り飲み物と水分
一日中立ちっぱなし・座りっぱなしで、夕方には足がパンパン…という方も多いですよね。ここでよく出てくるのが「水を飲むとむくむから控えたほうがいいの?」という質問です。これは、むくみ対策で一番誤解されているポイントかもしれません。
私たちの体は、水分が足りなくなると、抗利尿ホルモン(ADH)が増えて、腎臓で水をギュッと溜め込もうとします。つまり、水分を我慢すると、一時的に体重は減ったように見えても、体は「水を逃さないモード」になってしまうんです。その結果、かえってむくみやすく、だるさも抜けにくくなります。
足のむくみ取り飲み物として大事なのは、「こまめに・少しずつ・ミネラルバランスを意識して飲む」こと。たとえば、次のような飲み方がおすすめです。
- 午前中:常温の水か麦茶を、1時間に1回くらい少しずつ
- 午後:ルイボスティーや黒豆茶など、ミネラルのあるお茶をマイボトルで持ち歩く
- 夕方:カリウムの多いトマトジュースやあずき茶を1杯プラス
オフィスワークや立ち仕事をしていると、どうしても「水分を摂る=トイレが近くなる=仕事の邪魔になりそう」というイメージがあって、知らないうちに水分を我慢してしまう方も多いです。でも、その「我慢」が、ふくらはぎのむくみやだるさ、だる重い疲労感に繋がっていることも少なくありません。
オフィスや家でできるプチケア+飲み方
足のむくみ対策として、飲み物と一緒に取り入れたい簡単なケアをご紹介します。
- 水やお茶をひと口飲むたびに、足首を前後に10回ずつ動かす
- トイレに立つついでに、かかとの上げ下げを10回行う
- 椅子に座ったまま、膝の裏に手を当てて、軽く押しながら深呼吸
こうした小さな動きを、こまめな水分補給とセットにすることで、ふくらはぎのポンプ機能が働きやすくなり、足のむくみがたまりにくい状態をつくっていけます。ストッキングや靴下のゴムがきつすぎると、それだけで巡りが悪くなってしまうので、「帰る頃にはゴムの跡がくっきり…」という方は、足首まわりの締め付けも一度見直してみてくださいね。
一方で、「寝る前にたっぷり水を一気飲み」は、夜のお手洗いが増えるだけでなく、血流がゆるやかになっている時間帯に水分だけが増えて、朝のむくみにつながりやすくなります。
水分量と健康への配慮
ここでご紹介している水分量は、あくまで一般的な目安です。心臓や腎臓のご病気がある方、医師から水分制限を受けている方は、必ず主治医の指示を優先してください。正確な情報は公式サイトや医療機関の情報もあわせてご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談ください。
「水分を控える」よりも、「自分に合った量を、タイミングよく摂る」ほうが、足も心もずっとラクになりますよ。
むくみ取りの飲み物と習慣化

ここからは、むくみ取り飲み物を「特別な日のレスキュー」ではなく、毎日の習慣として上手に取り入れていくお話です。妊娠中や寝る前、ダイエット中、自家製デトックスウォーターを使う場面など、シーン別に見ていきましょう。
むくみは、どうしても「その日だけの対処」に意識が向きがちですが、本当は、毎日の小さな選択の積み重ねがいちばん効いてきます。朝の一杯・日中のマイボトル・夜のリラックスタイム…それぞれの場面で選ぶむくみ取りの飲み物が、ゆっくりと体質を整えてくれるイメージです。
妊娠中も安心なむくみ取り飲み物
妊娠中のむくみは、よくあるお悩みのひとつです。「むくみ取り飲み物を試したいけれど、赤ちゃんに影響がないか不安」という声もたくさん届きます。妊娠中は血液量が増えたり、ホルモンバランスが変化したり、お腹の重みで脚の血流が妨げられたりして、どうしてもむくみやすい時期なんですね。
妊娠中に取り入れやすいむくみ取り飲み物は、次のようなものです。
- ルイボスティー:ノンカフェインでミネラル豊富。日常の水分補給にぴったり
- 黒豆茶:体を冷やしにくく、血流をサポートしてくれる
- とうもろこし茶(実のお茶):やさしい甘みがあり、リラックスタイムにも
- たんぽぽコーヒー(タンポポ茶):カフェインゼロで、母乳ケアにも使われることが多い
一方で、ハトムギ茶のように「余分な水分を抜く力」が強いものは、子宮への影響が指摘されることもあり、妊娠中は控えたほうが安心とされています。また、ハーブティーの中には妊婦さんには避けたほうがよい種類もあるので、「妊娠中も使用OK」と明記されているものを選ぶか、事前に医師や助産師さんに確認してもらうと安心です。
妊娠中に意識したい3つのポイント
妊娠中のむくみ取り飲み物を選ぶときは、次の3つを意識してみてください。
- ノンカフェインを基本にする:紅茶・コーヒー・緑茶は量と濃さを控えめに
- 冷えすぎない温度:常温〜少し温かい飲み物をメインにする
- 塩分と糖分をとりすぎない:スポーツドリンクや甘い清涼飲料は「たまに」にしておく
むくみがつらくても、「とりあえず利尿作用の強いお茶でガンガン出す」という発想は、妊娠中の体には負担が大きくなりすぎることもあります。水分量や飲み物の種類だけでなく、体を締め付けない服装や、脚を高くして休む時間をつくること、深呼吸で自律神経を整えることなど、「やさしいケア」とセットで考えてあげると安心です。
妊娠中のむくみと飲み物の注意点
- 急に全身が強くむくむ、顔までパンパンになる、頭痛や目のチカチカを伴う場合は、自己判断せずすぐに産科へ
- アルコールやカフェイン多めの飲み物は、妊娠中・授乳中ともに控える
- ここで紹介している内容は一般的な目安であり、正確な情報は公式サイトや医療機関の情報もあわせて確認する
最終的な判断は専門家にご相談くださいね。むくみはつらいですが、あなたと赤ちゃんの安全が一番大事です。「少しでもラクになってほしい」という気持ちを大切にしながら、無理のない範囲でむくみ取り飲み物を取り入れていきましょう。
寝る前に向くむくみ取り飲み物
「寝る前に飲んだら翌朝むくみそう」「でも喉が渇くから何も飲まないのも不安」——このあたりのバランス、難しいですよね。寝る前のむくみ取り飲み物で意識したいのは、量・温度・カフェインの有無の3つです。
就寝直前に大量のお水やお茶を飲むと、お手洗いが近くなって睡眠が浅くなるだけでなく、巡りがゆるやかになっている時間帯に水分だけが増えてしまい、朝のむくみにつながりやすくなります。目安としては、寝る30分〜1時間前までに、コップ1杯(150〜200ml程度)の温かい飲み物をゆっくり飲むくらいがちょうどいいかなと思います。
寝る前におすすめのむくみ取り飲み物は、例えばこんな感じです。
- 白湯や生姜をほんの少し加えたお湯
- ノンカフェインのルイボスティー、黒豆茶、麦茶
- 少量のホットミルクやホット豆乳(飲み過ぎには注意)
こうした温かい飲み物は、内臓をほんのり温めながら、副交感神経(リラックスモード)を優位にしてくれるので、眠りの質を整えるサポートにもなります。眠りが浅い・途中で何度も目が覚めるという方は、カフェインだけでなく、「寝る直前のスマホ」「寝る前のSNSチェック」なども含めて、ひとつずつ見直していけるといいですね。
反対に、カフェイン入りのコーヒーや紅茶、エナジードリンク、アルコールは、睡眠の質を下げたり、夜間の脱水と翌朝の「リバウンドむくみ」を招きやすい飲み物です。寝る前のリラックスタイムは、「心と体をゆるめる一杯」をイメージして選んでみてくださいね。
寝る前のむくみ取り飲み物のコツ
カフェインゼロ・温かい・少量の3つをセットにすると、翌朝の顔や足がぐっとラクになります。
「一日よく頑張ったね」と自分をねぎらう時間として、お気に入りのマグカップで白湯やハーブティーを楽しむ習慣をつくっていくと、むくみだけでなく心の疲れもスッと軽くなっていきますよ。
ダイエット中のむくみ取り飲み物
ダイエット中は、カロリーや糖質が気になって、「とにかくゼロカロリー飲料ならいいかも」と思いがちですが、むくみ対策としては少し注意が必要です。甘味料たっぷりのゼロカロリードリンクを頻繁に飲むと、味覚や血糖コントロールが乱れて、結果的に食事量が増えてしまうケースもあります。
むくみと体重の関係でよくあるのが、「昨日食べすぎたから、今日は水分を減らしてゼロカロリー飲料だけで頑張る」というパターンです。確かに体重計の数字は一時的にストンと落ちるかもしれませんが、そのほとんどは「水分」が減っただけの変化で、体脂肪が減ったわけではありません。そして、体は「水を溜め込もう」とする方向へスイッチが入り、むくみ体質が強化されてしまうこともあります。
ダイエット中のむくみ取り飲み物で意識したいのは、次の3つです。
- 基本は無糖・低糖の飲み物:水、炭酸水、麦茶、ルイボスティーなど
- 甘いドリンクは「ご褒美」に位置づける:毎日ではなく、週に数回に抑える
- カリウムやミネラルを意識して摂る:あずき茶、黒豆茶、野菜ジュース(無塩タイプ)など
糖質が多い飲み物はインスリンをたくさん分泌させ、そのインスリンが腎臓でナトリウム(塩分)を溜め込みやすくします。これがいわゆる「糖質むくみ」です。せっかくむくみ取り飲み物でスッキリを目指しているのに、知らないうちにむくみやすい体質を育ててしまっている…なんて、もったいないですよね。
どうしても甘いものが欲しいときは、温かいココア(無糖のものに少量だけ砂糖を足す)や、果物を少し入れた炭酸水など、「自分で糖分の量を調整できる飲み物」にしてあげるのも一つの方法です。「今日のデザートは飲み物で甘さを楽しむ」「その代わり、おやつの量は少し減らす」といった工夫も、ダイエットとむくみ対策を両立させるポイントになります。
ダイエット中の一日むくみ取りドリンク例
- 朝:白湯+無塩トマトジュース少量
- 日中:水または麦茶、ルイボスティーをマイボトルで
- 夕方:黒豆茶またはあずき茶でホッとひと息
- 夜:寝る前に白湯かホット豆乳を少しだけ
「何を我慢するか」よりも、「どんな飲み物なら自分の体がラクに動いてくれるか」を軸に考えると、ダイエットも少し気楽に続けやすくなりますよ。
デトックスウォーターでむくみ取り
「水だけだと味気なくて続かない」「もう少し楽しみながらむくみ取り飲み物を続けたい」という方には、デトックスウォーターもおすすめです。難しいことはなく、お水に野菜や果物、ハーブを入れて少し置くだけでOKなので、気軽に試せますよ。
デトックスウォーターの良いところは、「見た目もきれい」「香りも楽しめる」「砂糖なしでも満足感が出やすい」という点です。透明なボトルに、輪切りのレモンやきゅうり、色鮮やかなベリーやハーブが揺れていると、それだけでテンションが上がりますよね。「お水を飲む」が「ちょっとしたご褒美タイム」に変わるので、水分補給が苦手な方にも向いています。
きゅうりとレモンのデトックスウォーター

むくみ対策として人気なのが、きゅうりとレモンのデトックスウォーターです。
- 水1リットル
- きゅうり1本(輪切り)
- レモン1個(輪切り)
- お好みでミントの葉を数枚
これらをピッチャーに入れて、冷蔵庫で2時間〜一晩おいておくだけ。きゅうりのカリウムやレモンのクエン酸が水に溶け出し、さっぱり飲みやすいむくみ取り飲み物になります。食材をそのまま食べてもOKですし、「飲む+食べる」で満足感もアップします。
ほかにも、オレンジ+ローズマリー、グレープフルーツ+バジル、いちご+ミントなど、組み合わせはいろいろ楽しめます。季節の果物や野菜を使うと、旬のエネルギーも一緒にいただける感じがして、気分転換にもなりますよ。
手作りあずき茶(小豆水)
もう少ししっかりむくみケアをしたい方には、手作りのあずき茶(小豆水)も良い相棒になります。
- 乾燥小豆100gを軽く洗い、必要に応じてフライパンで軽く乾煎りする
- 水1〜1.5リットルと一緒に鍋に入れ、弱火で30分ほど煮出す
- 茶こしでこした液体を、保温ポットなどに入れて1日かけて飲む
残った小豆は、スープやサラダに加えてもいいですし、そのまま少し塩をふって食べてもOKです。食物繊維も一緒に摂れるので、便秘がちな方のむくみケアにも役立ちやすいですよ。味が薄く感じるときは、ほんの少しだけ塩を加えると、甘みがふわっと立ち上がって飲みやすくなります。
デトックスウォーターを続けるときの注意
生の果物や野菜を使うため、衛生面には気をつけてください。作ったデトックスウォーターは冷蔵保存にして、その日のうち、遅くとも翌日までには飲みきるようにしましょう。
また、糖尿病や腎臓病など、食事制限が必要な病気をお持ちの方は、果物の量やカリウム量に注意が必要になる場合があります。心配なときは、必ず主治医に相談しながら取り入れてくださいね。
むくみ取り飲み物の賢い続け方
ここまで、コンビニでの選び方や即効性、市販ランキングの見方、朝の顔や足のむくみとむくみ取り飲み物の関係、妊娠中・寝る前・ダイエット中の工夫、デトックスウォーターのアイデアまで、いろいろとお話ししてきました。
大切なのは、むくみ取り飲み物を「一発逆転の特効薬」として考えないことです。塩分や水分のバランス、ホルモン、自律神経、筋肉や筋膜のこわばりなど、むくみにはいくつもの要素が絡み合っています。だからこそ、飲み物・食べ物・セルフケアを少しずつ整えていくことで、ある日ふと「前よりも顔がすっきりしている」「夕方でも足がラク」と感じられるようになっていきます。
おすすめなのは、「むくみ日記」をゆるくつけてみることです。難しく書く必要はなく、
- 朝のむくみ度(0〜10でざっくり)
- その日の飲み物(種類とだいたいの量)
- 夜のむくみ度(0〜10でざっくり)
この3つをメモしておくだけでも、「塩分の多い外食が続いた次の日はむくみやすいな」「寝る前に白湯+セルフケアをした日はラクかも」など、自分の傾向が見えてきます。情報に振り回されるのではなく、自分の体の声を一緒に聞いてあげるイメージですね。
さとう式リンパケアサロン florence-k では、むくみやだるさ、冷え、顔のたるみなどのお悩みに合わせて、やさしいタッチの施術と、お家で続けられるセルフリンパケアをお伝えしています。飲み物の選び方と一緒に、耳たぶ回しや肩まわりのストロークなど、体をゆるめるケアを組み合わせることで、むくみ取り飲み物の力もグッと引き出しやすくなりますよ。
むくみを根本から整えたいあなたへ
「自分に合うむくみ取り飲み物やセルフケアが知りたい」「一人だと続けられるか不安」という方は、サロンメニューや1Dayレッスンで一緒に体質や生活リズムを整理していきましょう。あなたの今の状態に合わせたケアを組み立てることで、毎日の一杯とやさしいふれ方が、未来のあなたのラクさにつながっていきます。
この記事でお伝えした内容は、あくまで一般的な目安です。持病がある方やお薬を飲んでいる方、妊娠中・授乳中の方は、むくみ取り飲み物を取り入れる前に、正確な情報は公式サイトや医療機関の情報もご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。あなたの心地よさをいちばん大事にしながら、できるところから少しずつ、むくみケアを続けていきましょう。
