「ちゃんと寝たのに、今日もクマがある」「昔は一晩寝れば気にならなかったのに、40代になってからずっと疲れて見える」。朝、鏡を見てそんな変化を感じることはありませんか。
コンシーラーで隠しても、なんとなく疲れた印象が残る。「これも年齢だから仕方ないのかな」と思ってしまいますよね。
でも、ちょっと待ってください。寝ても消えないなら、睡眠以外の原因が重なっているのかもしれません。
目の下のクマには、色素、血管の透け、目の下の凹凸が作る影など、いくつかの原因があります。だから「もっと寝よう」「もっと揉もう」と頑張る前に、まずは自分のクマが何で暗く見えているのかを一緒に見ていきましょう。
40代になると「寝れば消えるクマ」だけではなくなる?
「若い頃は、一晩寝れば戻ったのに」。40代になってから、そう感じる方もいらっしゃると思います。
実は、日本人女性934例の素肌画像を評価した研究では、血管が関係するタイプは加齢とともに減少する傾向がある一方、目の下の凹凸による構造型のクマは年齢とともに増える傾向がみられました。
参考:ロート製薬「日本人女性のクマ症状の年代による変化を解析」

さらに、30代後半〜40代前半あたりを境に、血管型と構造型の割合が逆転する傾向も報告されています。もちろん、「40代になったら全員黒クマになる」という意味ではありません。
ただ、昔から少し青っぽかった目元に凹みやふくらみが加わり、さらに紫外線や摩擦による色素が重なる。そうすると、以前と同じように寝ても「最近クマが消えなくなった」と感じることがあるんですね。
つまり、昔とクマの見え方が変わっているなら、ケアも昔のままでなくていいということです。では、あなたの目元はどれに近いでしょう。
寝ても消えないクマは大きく4タイプ
美容では「茶クマ」「青クマ」「黒クマ」という言葉をよく使います。ただ、実際の目元は色だけできれいに分けられるとは限りません。
原因から考えると、色素型・血管型・構造型・混合型の4つに分けると分かりやすくなります。
茶クマ|色素や摩擦が関係するタイプ
茶色や褐色っぽく見えるクマでは、色素沈着が関係していることがあります。紫外線はもちろんですが、私が特に見直してほしいのが毎日の「こする」習慣です。
目がかゆくてこする。マスカラを落とそうとコットンで何度もこする。タオルでゴシゴシ拭く。クマを何とかしたくて毎日マッサージする。こうした小さな刺激を、知らないうちに繰り返していることがあります。
茶クマが気になると、「美白美容液を足そう」と思いますよね。でも、その美容液を塗りながら毎日目元をこすっていたらどうでしょう。
日本皮膚科学会の接触皮膚炎診療ガイドラインでも、化粧品などによって眼瞼に皮膚炎が起こることや、皮膚炎に色素沈着を伴う場合が示されています。
だから、何を塗るかより先に、何をやめられるか。 40代からの目元には、そんな考え方も大切です。
青クマ|血管の透けやむくみなどが関係するタイプ
青や青紫っぽく見えるクマでは、薄い皮膚を通して血管などが透けて見えていることがあります。寝不足の日や、朝むくんでいる日に「今日は特に濃いな」と感じる方もいますよね。
ここでよくあるのが、「血行が悪いなら揉んで流せばいいですよね?」という考え方です。でも、強く揉めばよいというものではありません。
もともとの皮膚の薄さもありますし、花粉症などで目をこする習慣があるなら、まずその刺激を減らしたほうがいい場合もあります。
睡眠が乱れているなら少し整える。朝のむくみが気になるなら前日の生活を振り返る。目がかゆいなら、こすり続けない。何でも「流す」に持っていかなくて大丈夫ですよ。
黒クマ|40代から知っておきたい「影」のタイプ
40代以降の方に、ぜひ知っておいてほしいのが黒クマです。「黒クマ」と聞くと、皮膚そのものが黒くなっているように感じますよね。
でも実際には、目の下の凹みや脂肪のふくらみなどによってできた影が、黒っぽく見えていることがあります。
ここが分かると、「こんなに寝ているのに消えない」「美白美容液を使っているのに変わらない」という理由も見えてきます。
色ではなく影なら、美白美容液を何本変えても影そのものはなくなりません。睡眠を増やしても、目の下の基本的な凹凸そのものが元へ戻るわけではないんですね。
そう考えると、「私のお手入れが足りないから」ではなく、「そもそもケアする場所が違っていたのね」となりますよね。

40代以降は「混合型」も考えてみて
実際の目元は、きれいに一種類だけとは限りません。昔から青っぽいクマがあって、そこへ40代になって影が加わることもあります。
さらに長年こすってきたことで茶色っぽさがあり、朝にはむくみまで重なる。そんなふうに、いくつかの原因が一緒になっていることもあるんです。
だから「私は何クマ?」と一つに決めることに一生懸命にならなくても大丈夫。色なのか、血管なのか、影なのか、何か重なっているのか。 まずはこのくらいに考えてみましょう。
私は何クマ?鏡で見る3つのポイント
自宅で診断することはできませんが、原因を考えるヒントはあります。まず見てほしいのは光によって見え方が変わるかです。
正面から明るくしたときには薄くなるのに、上から光が当たると濃く見える。その場合は、凹凸による影が関係している可能性があります。
次は、色そのものが残るか。光の方向を変えても同じところに茶色っぽさが残るなら、色素の要素を考えます。
そして3つ目が、日によって変わるかです。朝は濃いけれど時間がたつと変わる、寝不足の日やむくんだ日に青紫っぽさが目立つなら、血管やむくみなどが関係しているかもしれません。
ただし、毎朝鏡の前でクマを採点しなくていいんですよ。「私は光で変わるな」「茶色っぽさが残るな」くらいに見るだけで十分です。
「クマを消したい」と頑張るほど、やることが増えていませんか?
クマが気になり始めると、もっと寝る、ホットタオルで温める、目の下をマッサージする、高いアイクリームを買う……と、やることがどんどん増えてきます。
その気持ちはよく分かります。でも、原因が違うのに全部同じように試しても、自分のクマに合っているとは限りません。

もっと寝れば消える?
睡眠はもちろん大切です。ただ、色素沈着や目の下の影まで、睡眠だけで変えられるわけではありません。
「8時間寝たのにまだクマがある」と、ガッカリしなくて大丈夫です。寝ることと、クマの原因を見極めることは別なんですね。
温めればいい?
ホットタオル、気持ちいいですよね。一日パソコンやスマホを見たあと、温かいタオルをのせて目を閉じる。そんなリラックスタイムならいいと思います。
ただ、温めれば色素沈着がなくなるわけでも、目の下の凹みがなくなるわけでもありません。「クマを消すため」ではなく、今日使った目を休ませる時間くらいに考えてみてください。

目の下を揉めば流れる?
「血行が悪いなら、流したほうがよさそう」と思いますよね。でも、茶色っぽい色素があるのに毎日グリグリこすっていたら、せっかく美容液を使っていても目元への刺激を増やしてしまいます。
影が原因なら、表面を一生懸命揉んでも凹みそのものは変わりません。だから、気になる場所だからこそ、強くしない。 ここは覚えておいてくださいね。
高いアイクリームなら?
アイクリームを使ってはいけない、という話ではありません。乾燥しているなら保湿は大切ですし、色素が気になる肌には美容成分を取り入れる選択肢もあります。
でも、価格とあなたのクマへの相性は別です。特に影が中心なのに、「もっと高いものなら」と次々買い替えていたら、ちょっともったいないですよね。
夏の紫外線や摩擦が気になる方は、こちらの「9月から始めたい足さない目元ケア」でも詳しくお話ししています。

実は私も「もっと何かを」とずっと探していました
ここまで「足しすぎなくていいんですよ」とお話ししていますが、昔の私はまったく逆でした。
身体も美容も何とかしたくて、高い化粧品、漢方薬、サプリメント、エステ、整体、スポーツクラブなど、「良い」と聞いたものは本当にいろいろ試してきたんです。
だから、「もっといいものがあるんじゃない?」と探したくなる気持ちはよく分かります。52歳でさとう式リンパケアに出会ったときも、あまりにシンプルだったので最初は半信半疑でした。
いろいろやってきた人ほど、「こんなに簡単でいいの?」と思うんですよね。私もそうでした。
さとう式リンパケアでは「目の下だけ」を何とかしません
「リンパケア」と聞くと、グーッと押して老廃物を流すようなイメージがあるかもしれません。でも、さとう式の基本は押さない・揉まない・引っ張らないです。
クマが気になるからといって、目の下をグリグリすることが目的ではありません。耳まわり、あご、顔、首、肩など、目元だけではなくもう少し広く身体を見ていきます。
気になるところだけを一生懸命変えようとすると、つい「もっと引き上げる」「もっと揉む」「もっと刺激する」と力が入りますよね。
私も以前は、強いケアほど「やった感じ」がして好きでした。だからこそ今は、「そんなに頑張らなくてもいいですよ」とお伝えしています。

さとう式でクマを治す、という話ではありません
ここは大切なので、きちんと分けておきますね。さとう式リンパケアは、クマを治療する医療ではありません。
色素沈着を消す治療でも、目の下の脂肪や深い凹みをなくす方法でもありません。私は「リンパを流せば、どんなクマも消えます」とはお伝えしたくないんです。
そのうえで、「クマが気になるから毎日強く揉んでいた」「顔を触るといつも力が入っている」という方には、一度強く触らない美容を知ってみてもいいと思っています。
美容液は「使わない」ではなく、上手に選ぶ
「じゃあ美容液はいらないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。私はおしゃれも美容も大好きですから、化粧品そのものを否定するつもりは全然ないんです。
乾燥しているなら保湿する。色素が気になるなら肌の状態を見ながら色調ケアを取り入れる。小じわなどが気になるなら、刺激に注意しながらレチノールなどを使う選択肢もあります。
ただ、一度に全部増やさないこと。特に目元はデリケートなので、赤みやかゆみ、ヒリヒリが続くなら「効いている証拠」と我慢しなくていいんですよ。
化粧品もサプリも美容医療も、必要なら上手に使う。でも、全部を足さなければきれいになれないわけではない。 このくらいの付き合い方が、私は好きです。
セルフケアでは変えにくいクマもあります
目の下の深い凹みや脂肪のふくらみなど、構造的なものが大きく関係している場合は、セルフケアだけでは大きく変えにくいことがあります。その場合、美容医療という選択肢もあります。
ただ、「黒クマだから脂肪を取ればいい」「ヒアルロン酸なら切らないから安心」と、施術名だけで決めないでくださいね。たとえばヒアルロン酸注入も医療で、眼窩周囲への注入では、まれではありますが重大な合併症が知られています。

だからといって美容医療を怖がる必要はありません。自分のクマは何が原因なのか、なぜその施術なのか、どんなリスクがあるのか。 そこまで説明を聞いて、納得して選ぶことが大切です。
自分でできるところはセルフケアで、医療に任せたほうがよいところは専門家へ。全部を自分だけで何とかしなくていいんです。
「やさしく触れる」って、実際どのくらい?
ここまで読んで、「強く揉まないのは分かった。でも、“やさしく”ってどのくらい?」と思いませんか。文章では、ここが一番伝わりにくいところなんです。

florence-kでは、リバースエイジングリンパケア1dayオンラインレッスン体験会を開催しています。
お一人お一人のお悩みを聞きながら実際にセルフケアをしていただきます。私も最初は半信半疑だったので、「本当にこんなにやさしくていいの?」と思う気持ちはよく分かります。
まずは、「自分の身体って、こんなにやさしく触っていいんだ」と知っていただけたら嬉しいです。
まとめ|寝ても消えないクマは、頑張る前に原因を見てみて
寝ても消えない目の下のクマは、睡眠不足だけが原因とは限りません。色素が関係している、血管が透けている、目の下の凹凸が影を作っている、いくつかの原因が重なっていることもあります。
だからクマが気になったら、「もっと寝なきゃ」「もっと揉まなきゃ」「もっと高いものを使わなきゃ」の前に、一度自分の目元を見てみてください。
私自身、以前は良いと言われるものをずいぶん試してきました。それでも今は、年齢を重ねるほど、何かを増やすことだけではなく自分の身体をどう扱うかが大切だと感じています。
40代だから遅い、50代だからもう仕方ない。そんなふうに諦めなくてもいいんですよ。今の自分に必要なものは取り入れ、必要のない刺激は減らす。そして、自分の顔や身体には少しやさしく触れてみる。
年齢を重ねることを怖がるのではなく、これからもおしゃれも美容も楽しんでいきましょう。今からでも、全然遅くありません。一緒にきれいになりましょう🌹
1Day体験会を開催しています。
https://florence-k.com/1daylesson/

※目元のクマにはさまざまな原因があります。かゆみ、強い赤み、皮むけ、目の痛み、充血、視力や見え方の変化などがある場合は、美容目的のセルフケアを優先せず、皮膚科や眼科など適切な医療機関へご相談ください。
